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絵本なわたし 岸田今日子さん インタビュー

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絵本なわたし 岸田今日子さん インタビュー
岸田 今日子さん
新春スペシャルインタビュー 岸田今日子さん
(撮影:長坂 芳樹/取材・文:柴田 こずえ)

第3回(最終回)
最初に感じたことを、そのままふっと出す。


おはなし絵本クラブでは、岸田今日子さんにたくさんの絵本を朗読していただいています。仕事として「絵本を読む」ということについても伺いました。

「私、朗読の仕事は大好きなんです。一番楽しいと言ってしまえるくらい。朗読するとき、私は自分が最初にその本を読んだときの印象というのを大事にしています。もちろんテクニックがすばらしい方もいらっしゃいますけど、最初に感じたことをできるだけそのままふっと出すようにしているんです。そういうやり方が私には合うんですね。だから実はね、朗読の録音をする前に本は一度しか読まないの。その方が最初の印象をずっと持ったままでいられますでしょ。

岸田 今日子さんこういう仕事をしていると、ときどきお母さん方から"どんなふうに本を選んでいいか分からない"って質問されることもあるんですね。私は専門家でもなんでもないので"お好きなものを"なんて言ってしまうの。あんまりいっぱい本がありすぎて分からなくなってしまうんでしょうね。だから、雑誌とかインターネットでたくさんの絵本を見ることができるのって、いいことだと思うの。
私は、インターネットなんて自分ではちっともできないんですけど、おはなし絵本クラブのお仕事を受けたのは、お母さん方の手助けになると思ったからなんです。実はね、おはなし絵本クラブで絵本を読むことになって、木葉井悦子さんのことを知りました。こんなすばらしい方がいらしたんだと本当にびっくりして。それから酒井駒子さんなんかも好きだったんですけど、改めて声に出して読むことができてよかったと思ってます。このお仕事を通じて、絵本との出会いも広がっていっているんじゃないかしら」

お好きな絵本の話題になると、岸田さんが眼をきらきら輝かせて、お話しているのが印象的でした。その本と出会ったときのことがよみがえっているみたいに。 大好きなものを素直に感じる心をいつまでも失わない岸田さん。手にとった絵本をご自身の感覚で受け取り、そのまま声に出して読む。"この絵本、好きだな"と思う気持ちを大事にしていけばいいんだ。それを教わったひとときでした。
第1回 「自分に向かって書いている人がいる」 はこちらから
第2回 「好きなものを声にだして読むって、すてき」 はこちらから
 
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